活動報告

令和4年度 第5回学術研修会を開催しました

令和4年度第5回学術研修会を開催しました。


日時:令和4年12月11日(日)9:00~12:15
開催方式:ハイブリッド開催
演題:「歯科衛生士必見!糖尿病と歯周病の関係」
講師:岩本内科医院 理事長 岩本正博 先生
   篠原歯科医院 医院長 岩本義博 先生


今回は、ご兄弟でご活躍中の岩本正博先生、岩本義博先生をお招きして
第一部 「糖尿病治療の現状」 

第二部 「糖尿病と歯周病の関係」
についてご講演をいただきました。

 

現在、香川県において糖尿病の罹患率は全国8位、糖尿病による死亡率は3位と今や糖尿病は県民病ともいわれている状況です。
第一部では、
一型糖尿病とニ型糖尿病の違いやその原因、薬のこと等基本的な内容に加え重要なタンパク質の取り方や効果的な運動について、ご教示頂きました。また、糖尿病患者への偏見(スティグマ)に対する差別を受けなくてすむような活動(アドボカシー活動)についても大変興味深いお話でした。


第二部では
糖尿病の第6の合併症ともいわれている歯周病との関連についてご講演いただきました。
世界的に糖尿病の発症率の高いといわれているピマインディアンの研究の事も初めて知りました。
又、歯周病の新しい指標となるPISA(periodontal inflamed surface area)歯周組織の炎症部位面積についてのお話しもありました。岩本義博先生からも患者の尊厳を守るということは重要事項であるとご教示いただきました。

次に実際に糖尿病患者への保健指導をされている、三豊総合病院 井下祐里歯科衛生士、四国中央市HITO病院 福田泉歯科衛生士により報告をしていただきました。

その後、岩本義博先生と木戸会長より糖尿病手帳の活用についてのお話がありました。
この糖尿病手帳はご存じない方も多いかと思いますが、医科歯科連携のツールとしてぜひ取り入れたい事項です。

最後に質問も多く寄せられ大変有意義な研修会となりました。